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「これは表現の自由の問題ではない」という言説について

8/14(水) BuzzFeed JAPAN


東浩紀がどういう人間かがよく分かる。

常に「あいつはダメだけどこいつもダメだ」的な中立を装った空疎な言説で現状を傍観・追認し、個人の自由や尊厳を守ろうと闘う側に冷や水を浴びせかける。
現状を批判しているかのようなポーズをとりながら、世の中の大勢に棹差して権力に加担する。そういう人間だ(余談ながら、最近もてはやされている古市憲寿や三浦瑠麗もこの系譜に属するだろう)。
今回の企画展で東がアドバイザーに選定されたのも、主催者側がそんな彼の「ポーズ」に騙されたことが少なからず影響していると思う。

「『表現の自由』vs『検閲とテロ』という構図は、津田さんと大村知事が作り出した偽の問題だと考えています」という言い分は、今回の展示を中止に追い込んだ、あるいは中止を喜ぶ側が主張する「これは表現の自由の問題ではない」とする論理そのままである。

「(展示は)日本の市民には特定のイデオロギーやプロパガンダに賛同する党派性のように見える」とする言い分は、権力側が振りかざす特定のイデオロギーやプロパガンダに賛同して展示を中止に追い込んだ側の党派性は問題にしない、ダブルスタンダードそのものである。

それは「日本の市民」一般が共有するイデオロギーなのか。「日本の市民」がそうしたイデオロギーを持っていれば、それによって個人の表現活動が制限されることは問題ないのか。そうした疑問に、彼はどう答えるのか。

事態はシンプルだ。
個人の表現活動が、それを快く思わない側によって公開の場を奪われた。
だが、これがそのままシンプルに語られると、彼らにとって反論しづらい。
近代的価値観として人々に共有され、日本国憲法でも保障された「表現の自由」が侵害された事件ということになってしまうからだ。

そうした不都合な事態をなんとか隠蔽しようとする理屈が、さまざまに形を変えた「これは表現の自由の問題ではない」という言説として流通しているのだろう。
表現の自由が狭められていく過程は「これは表現の自由の問題ではない」とする論理で敷き詰められているのだと思う。

〈権威主義的性格の人間は、権威をたたえ、それに服従しようとする。しかし同時に彼は自ら権威であろうと願い、他のものを服従させたいと願っている〉

〈権威主義者にとって、すべての存在は「力を持つもの」と「力を持たないもの」の二つに分かれる。力は、それが力であるという理由によって、彼を夢中にする〉

〈権威主義者は、人間の自由を束縛するものを愛する。彼は宿命に服従することを好む〉

〈権威主義者は過去を崇拝する。創造の奇跡(創造はつねに奇跡なのであるが)は、彼の感情的経験を超えている〉

〈権威主義者のもつ「勇気」とは、本質的に宿命や指導者などが決定したことがらを「耐えしのぶ」勇気である。耐えるということ、これが彼の最高の美徳である〉

〈近代社会において個人が自動機械となったことは、一般の人びとの無力と不安を増大した。そのため彼は、彼に安定を与え、疑いから救ってくれるような新しい権威に、たやすく従属しようとしている〉

〈あらゆる権威主義的組織に対する勝利は、デモクラシーが後退することなく攻撃にでて、かつて自由のために戦い続けた人びとが心のうちに抱いていたような目標を、現実化するところまで前進するときにのみ可能である〉

〈デモクラシーは、人間精神のなしうる一つの最強の信念、「自由に対する信念」を人びとに沁み込ませることができるときにのみ、ニヒリズムの力に打ち勝つことができるだろう〉

エーリッヒ・フロム『自由からの逃走』より

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コメント

コメント(2)
東浩紀という人物はTV出始めた頃、もう少しまともなのかと思ってましたが
最近は、と言ってもずいぶん前になりますけど印象が良くないです
何を言いたいのかどんな思考してなのか、
話の内容がよくわかりません
多分体制に寄ってるんだろうなと言うのは分かりますね
そういう人が増えましたね
古市もそうです
三浦はまともな議論を壊す役目なのが明らかですね

リンクさせていただきました
こちらでもよろしくお願いします

carmenc

2019/09/03 02:32 URL 編集返信
Jinne Lou
Re:
20年ぐらい前に学生ながらデリダ論でデビューした当時はもてはやされていたのを覚えていますが、フランス現代思想にかぶれた人にありがちな路線を辿っていると思います。体制を批判するふりをしてああでもないこうでもないと無意味な議論を弄び、結局は現状維持を後押しする役割を担っています。
リンクありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。

jinnelou

2019/09/03 13:22 URL 編集返信
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