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「男女問わず実力ある人を」という建前論

上野千鶴子さんバッサリ 「日本は何もしなかった」

2/2(日) NIKKKEI STYLE


スクリーンショット (37)

この種の話題になると必ずこの種の反論(?)が出てくる。だがこれは「実力本位」という一見もっともらしい理屈で、現状を維持しようとする側が持ち出す建前論にすぎない。

現実には実力のある女性が活躍できない仕組みのおかげで、彼女たちが本来座るべきだった要職の席に、相対的に実力のない男性が座っているというのが実態である。

医大入試の女性受験者差別問題は、そのことを端的に表していると思う。男性は男性に生まれたというだけで過大評価され、見えないゲタを履かせてもらっているという事実こそ議論の大前提だ。

男女比を同数にすることは、よく誤解されているように数字合わせのために能力の低い女性を無理やり引っ張り上げることではない。それとは逆に、不自然な比率を強制的に是正することで、相対的に能力の低い男性の過大評価をやめさせ、男女問わず実力ある人物を相応の職分に配置する仕組みだと言える。

日本の人口に占める男女比はほぼ半々であるにもかかわらず、たとえば女性の国会議員が1割くらいしかいないという統計学上の不自然さを考えるべきだ。

議員になるという選択肢を、無意識のうちに最初から女性たち自身に考えなくさせる思想的土壌を含めて、社会の意思決定の主体から女性を排除するバイアスがそこに働いていると考えるべきだろう。本当に実力本位の仕組みにしたら、こんな男女比はあり得なくなる。
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コメント

コメント(2)
ほんと不自然
人口の男女比が半々なのに、女性の管理職や議員が男性の一割しかいない日本の現状を異常と思わなというほうが異常でしょう。
ほんとに上野千鶴子氏の言うとおり、日本は何もしてこなかったと思います。
クオータ制導入で実績を作って、人々の意識を変えてきた国を見習おうともしない。
日本の風土に合わない?日本古来からの~とか夫婦別姓を認めないだの未だに言って憚らない、あるいは杉田水脈のような議員を「能力のある女性」として抱えている政党が政権を握っている限り、日本のジェンダーギャップ指数はますます最下位に近くなっていくと思います。

Kiyory

2020/02/06 00:09 URL 編集返信
Jinne Lou
Re: ほんと不自然
「男女関係なく実力ある人を」などと言っているうちは、何も変わらないと思います。そんなものはすでに建前としては男女雇用機会均等法が制定された30年以上も昔から制度化されているのに、現状を考えれば明らかでしょう。

夫婦同姓などたかだか明治以降に作られた「伝統」でしかありません。別姓という選択肢を増やそうというだけの話なのに、「家族が崩壊する」とかいう妄想で他人にまで自分の価値観を強要し続けようとする人々は、よほど「みんな同じ」でないと不安なんでしょう。夫婦別姓を認めている日本以外のすべての国では、そんなに家族が崩壊しているんでしょうかね。

Jinne Lou

2020/02/06 05:16 URL 編集返信
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