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アメリカ映画に見る「死刑」

秘密裏に突然執行と批判 日本の死刑でアムネスティ

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(本部ロンドン)は7日、日本の死刑制度についての報告書を公表し「突然、秘密裏に執行される。死刑囚は常に処刑の恐怖の中で生き、毎日、その日が最期の日になるかどうか分かることはない」と批判した/同団体は「日本は国家による殺人を実行している数少ない先進国」と指摘した上で「政府は、死刑制度の現実を公表しないまま、世論の支持があるとしてこの非人道的な刑罰を正当化することはできない」とし、死刑廃止の第一歩として秘密主義をやめるよう要請/「世界で125カ国が法律上または事実上死刑を廃止しており、アジアではフィリピンが6月に廃止を決めた。韓国でも廃止の動きがある」とした。(共同通信) - 7月7日21時36分

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060707-00000205-kyodo-soci

「死刑」をモチーフにしたアメリカ映画を観ていると、しばしば驚かされるシーンに遭遇します。死刑囚の死刑執行当日、拘置所の周りに市民が集まってきて、死刑囚が犯した殺人の残虐さを指弾して「早く奴を殺せ!」と煽ったり、逆に刑の執行に反対したりといった声を思い思いにアピールするシーンです。またTVの報道番組では、死刑執行当日の街の声を伝えたり、識者にインタビューしたり、ときには執行を待つ死刑囚の独占インタビューを報じたり(!)、とにかくリアルタイムで「間もなくあの凶悪犯の死刑が執行されます」といったニュースが報じられるシーンも目にします。(『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』 『トゥルー・クライム』 『デッドマン・ウォーキング』など)
死刑を廃止した州は別として、かの国ではよくある光景なんでしょう。
これらのことは、日本ではまず考えられません。執行が終わってから「○月○日に死刑を執行した」旨の発表があるのが普通で、多くの場合は報道もベタ記事程度。死刑判決が下ったときに比べると、ずっと地味な扱いです。しかも国会閉会中などを狙ったかのようなタイミングで執行されることが多い。そればかりか当の死刑囚でさえ、当日の朝になって突然知らされるという有り様。まるで、なるべく死刑に関する議論をしてほしくないかのようです。
世界の死刑廃止の流れに逆らってでも本当に死刑の抑止力を有効にしたいのなら、もっと情報をオープンにすれば良さそうなものなのに(もっとも、「死刑を廃止したら殺人が増えた」というデータはないが)。
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コメント

コメント(10)
No title
私は自分の持っている信仰ゆえに、死刑には反対の立場です。いつか記事にしたいと思っているのですが、今だかなっていません。ところで、反ファシの件ではご迷惑を掛けてしまったようで、心苦しく思っています。当面は、今のまま自分のブログを静かにやって行こうと思っています。お赦しください。

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2006/07/08 02:07 URL 編集返信
No title
私も死刑制度には違和感を拭えない部分が大きいですが、とりあえず必要なのはもっとオープンな議論でしょう。反ファシの件は、こちらも無理を言ってすみませんでした。また気が向いたらどうぞ。

Jinne Lou

2006/07/08 02:14 URL 編集返信
No title
日本の死刑のあり方と死刑囚の処遇については日本の新聞ではほとんど伝えられず、議論にもなりません。The Japan Timesも購読しているのですが、英字新聞にはしばしば問題として取り上げられます。びっくりしたこと…日本の死刑囚監房では、24時間煌々と蛍光灯がついているとのことです。アイマスクも認められない。自殺のおそれがあると言って。眠れないので睡眠薬を毎日飲む死刑囚が多いそうです。こんなんで「改悛」なんてできるわけがありません。ひどいです。

sta*sto*y60

2006/07/08 08:47 URL 編集返信
No title
刑事訴訟法第475条では、死刑は確定から6ヶ月以内に執行することが定められています。これを厳密に執行して、どんどん公表していけば、もっと議論が盛り上がるのではないかと思ってます。こういう言い方をすると誤解されそうですが、個人的には、死刑制度には反対です。そういえば、死刑を廃止しても、凶悪犯罪は増えなかったというデータはいくつかあるようですね。

tom

2006/07/08 10:52 URL 編集返信
No title
>starstory60さん アイマスクも禁止ですか。当日の朝まで執行日を知らされないなんてことも、一般にはほとんど知られていないようです。すべてが隠蔽された「清潔な死」からは、議論の前提となるべき人間の死に対するリアルな実感が徹底的にそぎ落とされています。

Jinne Lou

2006/07/09 01:47 URL 編集返信
No title
>tomさん 帝銀事件の平沢貞通元死刑囚は、ついに刑を執行されないまま95歳の大往生を遂げています。歴代の法務大臣も、最後まで「冤罪ではない」との確信が持てなかったのではないかと察します。こうした例も含め厳密に6ヶ月以内で執行していたら、議論沸騰は必至でしょうね。それを避けているとしか思えません。

Jinne Lou

2006/07/09 01:53 URL 編集返信
No title
死刑廃止に関しては、ことさら感情論が噴出しますので、なかなか議論はおろか話題にすることすらできませんね。

kik*ou*17

2006/07/09 04:37 URL 編集返信
No title
「被害者の感情」という印籠が出てくると、そこから先の議論が深まらないことが多いですからね。

Jinne Lou

2006/07/09 21:38 URL 編集返信
No title
本来、司法というのは、被害者感情の実現の場ではなく、真実の追求、(犯罪により乱された)社会正義の実現、といったもののためにあるわけですから、被害者感情を無視していいとも思いませんが、過度に重視される(そして死刑を求める声が強まる)近年の風潮には、違和感を覚えます。。。

tom

2006/07/10 13:15 URL 編集返信
No title
死刑制度に反対でしたが、最近は賛成に変わりつつあります。人のあり方の問題だと思います。人は変わることができるという信念がありましたが、その信念も揺らぎつつあります。犯罪者の処罰は何故あるのか??被害者の復讐なのか・罪の償いの時間なのか・改悛の時間なのか??犯罪予防の見せしめなのか?・・・被害者の奪われた命は戻ってこない・・これだけは真理です。

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2006/07/22 15:24 URL 編集返信
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