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The Timekeepers / Count Basie & Oscar Peterson

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ヴァーヴの傍系レーベルであるパブロから78年に発売された。
ブルーノートが新人の発掘に力を入れたのに対して、ノーマン・グランツが興したこれらのレーベルは功なり名遂げた大御所ジャズマンの作品を多く扱う。
ベイシーとピーターソンという両巨匠の顔合わせによる本作も、グランツの肝煎りで実現したものだろう。

両者とも個性の強いピアノを弾く人なので、違いも一聴瞭然であろうと思って聴いてみると、これが意外に分からない。
海外盤の解説を読んでも、どの部分を誰が弾いているかが書かれていない。解説者も自信がなかったのか。互いの個性を真似ているようにも聴こえる。
自分の印象では、おそらく右チャンネルのピアノがピーターソン、左チャンネルがベイシーだろう。ソロの部分をよく聴いていると、ピーターソンの特徴的な手クセやベイシーのちょこまかした弾き方が浮かび上がってくるように思う。

〈Indiana〉。好きな曲だ。まずはピーターソンがメロディーを弾き、ベイシーが伴奏を添える。続いてベイシーとピーターソンが1コーラスずつソロを取る。息がぴったり合っていて、3分そこそこの演奏ながら後半かなり盛り上がる。両者の個性の違いも、比較的聴きとりやすい。
〈After You've Gone〉。「君去りし後」の邦題で知られる、これも好きな曲。通常はバラードだが、アップテンポで演奏されることも多い。穐吉敏子がかなり速めのアレンジで弾いているが、ここでの演奏も速い。この2人の顔合わせだからこそ、このテンポを選んだのだろう。ここではピーターソンが珍しくエレピを弾いている。


巨匠度★★★★★ くつろぎ度★★★★☆ ゴキゲン度★★★★★

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コメント

コメント(2)
No title
こんなコラボレーションが可能だった時代をリアルタイムで感じることは、残念ながらいくら年を食っていてもできません。現代だってすばらしいアーチストはたくさん存在するのでしょうが、歴史の一部になっているような、時代を象徴するようなアーチストは別格ですね。このアルバムの中の曲ではI'm confessin'が好きです。After You've Goneはスローテンポだとちょっと間が抜けたようで、アップテンポのほうがいいです。

gru**y_c*cli*t49

2010/05/16 15:11 URL 編集返信
No title
>グランピーさん

まさに別格です。これくらいジャズの一時代を象徴する人たちが、現代にどれくらいいるのでしょうか。
記事中では触れていませんが、実は私も〈I'm confessin'〉目当てで購入しました。ミディアムテンポで期待通りの粋な演奏を聴かせてくれます。両者の演奏が混然一体に絡み合っていて、2人で弾いていることを忘れてしまいます。

Jinne Lou

2010/05/17 02:24 URL 編集返信
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