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放射能をめぐる極論について

カンニング竹山のツイッターが炎上状態に

22日、お笑い芸人のカンニング竹山が福島へ旅行に行った際、福島産の野菜を購入した ことにフォロワーが噛みつき、竹山とツイッター上で議論となった。この一連の やりとりをまとめた「Togetter」記事が反響を呼んでいる。
騒動は竹山が「地元コーナーのやさいを購入し日帰り旅行は終わりました。地元野菜コーナー、バンバン売れてました」とツイートしたことに対して、「食べて応援なんてマヤカシはやめて」「影響力を良い方に使ってもらいたい」「こういう人が 被害を拡大させるんだ」など批判が続出したことから始まる。
これらのツイートに対して竹山は「いいかお前がそんな事いいよる場所ではな県民は不安ながらも息して野菜食って生きてんだよ!まずそこに生きる人の気持ちを考えんか!バカたれが!以上!」と反論したことで、火に油を注いだ形となり、炎上状態に。
(以下略)

2012年02月27日18時07分 livedoorニュース


沖縄 【青森の雪使用イベントが中止に…放射能懸念した市民の声】

那覇市と海上自衛隊第5航空群(同市)は21日、23日に予定していた子ども向け雪遊びのイベントを中止すると発表した。雪は同航空群が青森県十和田市 から搬送したが、沖縄県に自主避難している父母らから、「放射性物質が含まれているのでは」と懸念する声が相次いだためという。イベントは2004年度か ら続く恒例行事で、中止は初めてという。
イベント用の雪は約630キロ。八戸航空基地(青森県八戸市)の訓練に参加した隊員らが16日、十和田市内で集めてP3C哨戒機で運んだ。搬送時と到着時の2回、放射線量を計測した結果、過去の平常値と同じ水準だったという。
一方、那覇市には2月中旬ごろから、東日本大震災後に自主避難してきた人たちから、会場となる児童館や市に対し、中止を求める声が10件程度寄せられ た。市は20日、児童館で説明会を開催。集まった約20人の父母らに対し、放射線量の測定結果を伝え、危険性はないとして開催への理解を求めた。
しかし、参加者からは「雪に含まれた放射能が溶けて空気中に拡散するのでは」「放射能汚染を避けるため沖縄に避難している。少しでも放射能が測定されているなら中止してほしい」などの声が上がった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120221-00000109-jij-soci



こうしたケースが目立っているように見えるが、実際にはごく一部の極端な人たちの声が大きいために目立っているというのが実態だろう。
事実、後者の一件ではその後「風評被害につながる市の対応はおかしい」という抗議が多数寄せられて一転開催となったそうなので、大多数の人たちは正常なバランス感覚を持っているのだと思う。体験イベントに用いる程度の青森の雪で放射線量が問題になるなら、今ごろ東北地方に人は誰も住めないはずだ。

とはいえ、安全上のメリットはほぼなくなっているBSEの全頭検査がいまだに各自治体の予算で自主継続されている背景には、どんなに僅かでも危険がありそうなら、その他のリスクやコストは度外視して全力で防御するのが当然、といった不合理なメンタリティが無視できない影響力を持っているようにも思える。
原発周辺の瓦礫はともかく、岩手や宮城の瓦礫まで全国各地で受け入れが拒否されて、ほとんど処理が進んでいないことにも同様のことが言える。被災地に今も住んでいる人たちの生活よりも、自分たちが極小のリスクを“念のため”避けることを優先させているようにしか見えない。

たとえば「放射能汚染を避けるため沖縄に避難している。少しでも放射能が測定されているなら中止してほしい」と言っている人に聞きたいが、あなたは沖縄にどうやって“避難”してきたのか。もし船舶ではなく航空機を使ったのであれば、上空で地上よりも余分に浴びる分の放射線リスクについてはどう考えるのか。また、これまで生きてきて一度もレントゲン検査を受けたことはなかったのか。日常食べる食品に微量含まれる放射性カリウムについては、どう考えるのか。
イベント用に運ばれた雪が過去の平常値と同じ放射線量だったということは、沖縄に住んでいても平時から同じくらいの自然放射線にさらされているとも考えられる。それを避けることに合理的な根拠はない。
本土から移住してきた人たちが自分たちの極小のリスクを避けるために、地元の子どもたちの楽しみを奪うことが許されるのか。

一応付け加えれば、この種の議論と原発の是非とは全く次元の異なる問題である。
【日本よ】石原慎太郎 原発に関するセンチメントの愚
たとえばこのオッサン↑は瓦礫の受け入れに関して(言葉は乱暴ながら)まともな姿勢を示していると思うが、脱原発論議を単に「センチメント」として切り捨てるナイーブな発言は全く粗雑にすぎる。言及するのもばかばかしい。



こういうことを書いたのは、朝刊で読んだオピニオン記事が秀逸だったからである。
以下、とくに同意した部分を抜粋しておく。

「危険」説明し極論広げるな

低線量被爆の危険性については専門家の中でも見方に幅がある。同じ東大でも児玉龍彦さんと中川恵一さんでは違いますが、それは科学の範囲内での議論。そうした議論と、普通の科学者なら誰も合意しない極端な議論とは分けなくてはいけない/「そんな説を支持する専門家は他にいない」と言っても、「他の人は全部御用学者。○○さんだけが真実を語っている」と言われてしまう。

リスクというのは「危険度」。「あるか、ないか」じゃなくて、程度の問題なんです。「これ以下は平常時の値です」「これ以下は避難してください」というのはあるけれど、年間1~20ミリシーベルトのグレーゾーンでは、個人個人でリスクを判断して、避難するのかとどまるのかを決めるしかない。科学者はその判断の手助けをしていくべきです。危険なものを安全と言うより、安全なものを危険と言うほうがいいというのは予防原則として間違いではない。でも限度がある。がれきの受け入れで、福島第一近くの高濃度のものはともかく、宮城や岩手のがれきも一切だめというのは異常です。危険を強調する人たちは「被災地のものは何も入れるな」「被曝で奇形児が生まれる」と平気で言う。放射能の警告なら差別的なことを言ってもいいという風潮が一部の市民団体やジャーナリスト、科学者の間にさえあるのが非常に嫌です。

極端な考えから抜けられず、社会から孤立してしまう人たちがどうしても残る。そういう人たちをいかに減らすか。一番犠牲になるのは子どもたちです。外で遊ぶことも、普通に売っているものを食べることもできず、「放射能に効く」と称する変なものを飲まされたりする/ベクレルとかシーベルトという言葉は使うのに、基本的なところがわかっていない人も多い。初歩から学べる機会を科学者が提供できれば有効でしょう。


(2/29『朝日新聞』 大阪大教授・菊池 誠氏インタビューより)
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コメント

コメント(15)
No title
核実験やスリーマイル、チェルノブイリの事故で既に汚染されてるから、もう逃げ場はない、あとは程度問題、と、あたしのアイドル小出さんも言ってます。
もうひとりのアイドル木村真三さんも、データはできる限り出すので判断はそれぞれで。判断力をつけてほしい、と言ってます。
声の大きい人にすがりたくなる気持ちも解りますが、何故かあたしのアイドルの人々は声も身振りも小さいんです……。

ゆまりん

2012/03/01 03:50 URL 編集返信
No title
ツイッター炎上の件について。
批判に対して竹山氏は 「私は、福島の人たちの生活を支える方を優先する。
あなたは、放射能のリスクを念のため避けることを優先するんですね」 と言えばよかった。
相手が良識ある人なら、炎上することは無い。
両者が 「どちらの立場が正しいか?」 という誤った観点で話をするからおかしなことになる。
「念のため避ける」 ことを優先するのはおかしなことではない。 「極論」 でもない。
いろんな考え方・行動の仕方があるのは当たり前だと思う。

omori

2012/03/01 20:45 URL 編集返信
No title
雪イベントの件について。
仮にイベントを中止したとして、「中止したのが、愚かだ」 というなら、
「放射能の懸念を表明した人」 と 「それを受けて中止を決めた人」 のどちらが愚かでしょうか?
ボクは後者だと思う。
前者が後者を脅したとか暴力に訴えたっていうなら前者が悪いんでしょうけど、
自分の意見を言うだけなら遠慮なく言えばいいと思う。
いろんな意見があるのは当たり前で、それは 「極論」 ではない。
それを封じたら、そちらの方が問題だと思う。
是非を問題にするなら、意見を受けて判断する人の 「判断」 に向けられるべきだ。

omori

2012/03/01 20:55 URL 編集返信
No title
>ゆまりんさん

小出さんも木村さんも、科学者の立場からデータと真摯に向き合っていますよね。「こういうデータがあるから、こうしたことが言える」ということを示すのが科学者の責任だと思います。当たり前のことのようだけど、そうじゃない人もいるみたいですね。

Jinne Lou

2012/03/02 02:06 URL 編集返信
No title
>omoriさん

言うことは分かりますが、いろんな意見の中には科学的にみて「極論」と呼ぶべき論はやはり存在すると思います。

極論であっても遠慮なく言えばいいと思うし、それに基づいて自己責任で判断して行動することも自由ですが、それによって他者の自由を妨げたり迷惑をかけたりすることはいかんでしょう。
実際にそういう極端な主張が行政を動かしてしまったりしていることが問題だと思っています。

Jinne Lou

2012/03/02 02:18 URL 編集返信
No title
> 実際にそういう極端な主張が行政を動かしてしまったりしていることが問題だと思っています。
また同じことの繰り返しになりますが、
「極端な主張が行政を動かしてしまった」 ことがマズイことだとして、
さて、問題があるのは次のどちらでしょうか?
◇ その主張をした人
◇ その主張に従った行政
ボクは後者だと思うんですよねぇ。

また別の観点で言うなら、
「極端な主張が行政を動かしてしまった」 ようなことにならないためには、
今後どうすればいいんでしょうか?
◇ 不特定多数の個人・組織が 「極論」 を言わないように教育または監視する
◇ 行政担当者が適正な判断 (極論を採用しない) ができるようにする
ボクは、後者の方が効果的かつ現実的だと思うんですよねぇ。

omori

2012/03/02 19:41 URL 編集返信
No title
それは前回いただいたコメントで理解していますよ。べつに異論はありません。行政の対応は、それはそれで当然批判されるべきでしょう。
ただ、極論が主張されている一方で、そうした極論を批判する主張があってもいいと思いませんか。
極論を「言わないように教育」しろ、みたいな変なことは誰も言っていないと思いますが。

Jinne Lou

2012/03/02 23:28 URL 編集返信
No title
今日の Yahoo! ニュースにも、「放射能にかかわる偏見・差別」 に関する記事が出ていました。
そこでボクが考えたことを記事にして、TBしました。

omori

2012/03/03 15:06 URL 編集返信
No title
これだけ国民を不安と猜疑に落とし込んでいながら正確なデータも出さない、何がどう行われているのか分からない。
これではヒステリー状態になる親が出てくるのも仕方ない気はします。
ただ同じ日本人じゃないか、リスクは分散しようと連帯する人たちもいると信じたいです。
とにかく国は原発をあと2基でしたっけ?稼働しているのは。それを止めてほしい。

まけお

2012/03/06 20:21 URL 編集返信
No title
政府が信用できない人々が多いのは理解できますが、やはりここは冷静にならないと。原発事故などなくても日常的に微量の放射線を浴びているのだから、「完全にゼロベクレルでなければ安心できない」という言い分には無理があります。
原発は順当にいけば、全停止も間近ですね。

Jinne Lou

2012/03/09 02:06 URL 編集返信
No title
記事の最後にある新聞のオピニオン記事に違和感がありまして、
それについてずっと考えていましたが、ようやく考えがまとまりました。
またまたTBしました。

omori

2012/03/13 00:22 URL 編集返信
No title
ありがとうございます。TBいただいた記事にコメントしました。

Jinne Lou

2012/03/13 01:34 URL 編集返信
No title
売国奴、お前のような朝鮮人が日本の税金を食い潰す、生活保護に恥の概念を持たない寄生虫が。生きる価値無し

スカトロ議長

2013/06/27 17:06 URL 編集返信
No title
朝鮮人?誰が?自分は両親とも東北地方の出身で、朝鮮系だなんて話は聞いたことないんだけど。どこからそんな話が出てきたのか教えてくれるかな?

ま、オマエみたいなのにまともに返事するのもバカらしいけどさ。

Jinne Lou

2013/06/27 17:29 URL 編集返信
No title
はいはいどうもー。なんか必死だね(笑

スカトロ議長

2013/06/28 12:58 URL 編集返信
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