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女性ジャズヴォーカル至上主義

自宅のCD棚のスペースをこれ以上増やすことができなくなってきたので、最近はレンタルやダウンロード、あるいは購入してもすぐに売却することの繰り返しで、NASにFLAC形式で楽曲データを蓄積するようにしている。これが今のところ1万5千曲程度。PCまたはネットオーディオ経由で聴いている。データは居ながらにして自由自在に選曲できるので便利だが、物理メディアたるCDにも収集に心血を注いできたなりの愛着がある。用済みになったとはいえ、すべてを売却する気にはなれない。レアなアナログレコードのように法外な値段のつくものはないので、片端から売っても百万円に届かないくらいだろう。

聴くのは専らジャズなのだが、往年の名演・名盤の類はあらかた聴き尽くした感がある(とはいえ、掘り起こせば尽きることはないのだが)。
というわけで、最近の関心は同時代の作品に向いている。とりわけ現代の女性ヴォーカルは宝の山だ。



「専らジャズ」と言っておきながらのっけからポップス系で恐縮だが、最近流行りのJazzy Not Jazz路線というやつだ。とはいえ、すでに20年近いキャリアを持つ宮城出身のシンガー。
カヴァーやスタンダードもこなすが、オリジナル曲が圧倒的に良い。中でもこれは好きな曲。
津波で被災したふるさとへの思いを歌った〈わが美しき故郷よ〉も胸に迫る。



ダイアナ・パントン

ダイアナ・クラールを皮切りに90年代以降はカナダ人女性ジャズ歌手の台頭が著しい。彼女もその一人。この柔らかく心地よい声質は唯一無二だろう。
なぜか台湾でアイドル的な人気があるらしく、現地でのライヴ盤もDVD付きで出ている。


エミリー・クレア・バーロウ

こちらもカナダ出身。こうい曲のツボを心得て心地よく聴かせる歌い方はカナダの女性ヴォーカルに共通しているように感じる。


ルネ・マリー

ビリー・ホリデイ直系の、黒人的アイデンティティーを強く意識した歌を聞かせる。歌い方のみならず、上掲の曲や〈Strange Fruit〉〈Four Women〉といった選曲からも、彼女自身の強い意志と意図を感じる。


ニッキ・パロット

「ベースも弾く歌手」だと思っていたのだが、どうやら元々はベーシスト出身で後に歌も手掛けるようになり、今では歌手が本業みたいになっているということのようだ。ピアニストから「歌も歌えるピアニスト」になり、最終的に歌手になったナット・キング・コールに似た経歴か。ベース弾き語りの女性ジャズ歌手では超絶技巧のエスペランサが有名だが、個人的には落ち着いた歌声のニッキのほうが好み。


ヘイリー・ロレン

こちらはアラスカ出身オレゴン育ち。プロコル・ハルム「青い影」のカヴァーが当たり、一躍知名度を上げた。自身も影響を受けたと語るダイアナ・クラールを思わせる正統派の歌唱。次作が待ち遠しい。



Swedish Lullaby / Sidsel Storm
シゼル・ストーム

デンマークの歌手。北欧もジャズの宝庫だが、女性ヴォーカルではとくに際立った個性のアーティストが多いように思う。
そういえばモニカ・セッテルンド(スウェーデン出身)の伝記映画が昨年に公開されたが、まだ観ていなかった。DVDも出たようなのでこんど借りてこよう。


シーネ・エイ

こちらもデンマーク出身ながら、前出のシゼル・ストームに比べると“北欧くささ”をだいぶ抑えてアメカナイズドされた王道的な歌い方と曲のアレンジが光る。


マリエル・コーマン

ドイツ人のジャズ歌手は彼女の他に知らない。ピアノのヨス・ヴァン・ビーストとのコンビによるアルバムが4枚あるのみだが、どれも最高にリラックスした内容で病みつきになる。かれこれ十年近く愛聴している。



Fly me to the moon/ Geila Zilkha
ギラ・ジルカ

イスラエル人の父と日本人の母を持つとのことだ。自分もたまに行くSOMETIME吉祥寺に月イチくらいで出演していて、7、8年前に生で聴いて以来ファンになった。この動画もSOMETIME出演時のもののようである。
Jazzy Not Jazz系というかスムースジャズ系というか、その方面も得意としているようだ。とにかく何を歌っても巧いしカッコイイのである。

ベイ・シュー

アメリカで活躍する中国系美形シンガー。日本のポップスなども好んでカヴァーする。こちらはMISIA〈Everything〉の中国語バージョン。
ここ数年は新作がなく寂しい。


こちらも中国人シンガー。5年前に寺島靖国主宰の寺島レコードから本作を出したのみだが、その後の動静は聞こえてこない。次作が待たれるところだ。
“寺島ファミリー”(?)の気鋭ヴィブラフォン奏者、山本玲子の参加も聴き物。



スーザン・ウォン

またも中国勢である。彼女は香港出身。最近のシンガーのような気がしていたが、90年代後半にはポニーキャニオンからデビューしていたようだ。日本撤退後は会計士として働き、その後に再び故国で歌手として復帰したのだという(Wikipedia情報)。
古くは弁護士のピート・ラ・ロカ、最近だと外科医のアン・サリーなど、ジャズ界には専門職との二足のわらじ族がけっこういる。

ウン・サン

韓国では絶大な人気を誇るというウン・サン。ちょっとクールな歌声がややとっつきづらい感じで好みは分かれそうだが、巧さは争う余地がない。例のJazzy Not Jazz系の路線にもぴったりはまる個性の持ち主だ。


ジャシンタ

シンガポールでは大スターだというジャシンタも、ここ7、8年ほど新作がないのが寂しい。しっとりとした趣の歌声もさることながら、彼女の作品はどれも録音の質が素晴らしい。オーディオマニアのファンが多いというのも頷ける。



前にも紹介した西村知恵。これからが楽しみな歌い手だ。
へぇ、SOMETIEMにも出演してたのか。また出る機会があれば聴きに行きたい。
それにしても、アルバムのジャケでも着ていたこの服装は彼女のトレードマークなのか。
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コメント

コメント(2)
No title
先に容姿が気に入って、なんてことはないんですか。

ゆまりん

2015/05/16 09:38 URL 編集返信
No title
>ゆまりんさん

それもなくはないですが(笑)、まぁジャケットを気に入ってということは多いですね。

Jinne Lou

2015/05/17 04:49 URL 編集返信
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