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それは「矛盾」ではない




ある一人の人物が「日本からの輸入品は放射能に汚染されているから絶対に食べない」と公言しながら、来日して寿司を食べていたのなら大いなる矛盾だが、ここで「矛盾」と呼ばれているのはそういう話ではない。
日本の食品の輸入規制を行ったり、「放射能被害に関するデマがばらまかれた」りしているという韓国の、一部国民が来日して寿司を食べることを「矛盾」と呼んでいるにすぎない。

たとえば日本ではBSEで米国産牛肉が禁輸されていた時期にも、米国を旅行した多くの日本人は普通に牛肉を食べていた。実際、自分も喜んで食べた。無論「米国産牛はヤバイ」と思っている人は食べなかっただろうし、そう思わない人は食べた。それだけのことだ。そこに矛盾など何もない。
とはいえ米国旅行時には食べた人たちも、日本での日常生活では米産牛をなんとなく避けるくらいのことはしたはずだ。今の韓国と日本食品の関係とて同じことである。
日本政府が禁輸措置を取ったり、食の安全に関してデマが飛び交っていたとして、日本国民全員が同じ考えを持っているわけではないのは当たり前だろう。
ところが他国の話になると、この当たり前が当たり前でなくなるのが不思議だ。

(余談を言えば、牛肉の安全性に関しては当時から米国のほうが日本より制度的に進んでいたくらいだが、その後とくに何か大きく進歩したわけでもない。しかし、あれだけ米国産牛肉が忌避された日本の社会では、いつに間にか「もう安全」みたいなムードになって普通に食べられている)。




「A国政府はaという政策を取っている」「A国ではa'というデマが流されている」といった事実を「A国民であるB氏はaやa'を支持している」という暗黙の前提にすり替えて、B氏やA国民全体を非難する。
とくに中国や韓国に関しては、この粗雑な論法が普通にまかり通っているのが今の日本である。
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コメント

コメント(7)
No title
ですよね、やっぱり韓国のことだから、こういう風に扱われるんですよねー。

ゆまりん

2016/03/08 03:16 URL 編集返信
No title
矛盾というならあたしなんかホントそうです。ふだん調理するものは色々考えて買いますけど、諸事情で出来合いのものを買ったり外食したりというときは、ま、いっかー、とおもってしまいます。

ゆまりん

2016/03/08 09:38 URL 編集返信
No title
仮にこの種のことを“矛盾”と呼ぶとして、こんなものはどこでもいつの時代でも起こりがちなことで、国民性とか関係ないですからね。日本の消費者に関しても、この手の話は数え上げたらきりがありません。

韓国や中国を貶めるためならどんな低レベルな言説だろうと許される風潮が、一般メディアにまで浸透しつつあると思います。

Jinne Lou

2016/03/09 01:09 URL 編集返信
No title
レッテル貼りして十把一絡げに処理すれば、頭を使わないから楽なのは確かです。しかし、それは思考停止であり、知的怠惰でしかありません。反知性な人には、それがぴったりなのでしょうが。

k-k-kentaro

2016/03/09 08:00 URL 編集返信
No title
自分がよく知らない人々については、没個性な一つの塊として理解しようとするバイアスが働きがちです。歴史的に無益な憎悪や差別を生んできた一因でしょう。個人同士がつながって互いの顔を見ながら話せば、集団への偏見など生まれないと思うんですが。

Jinne Lou

2016/03/10 20:38 URL 編集返信
No title
> 内緒さん

近縁の民族を貶めることで、自分たちが優位だと感じたいんでしょうね。

Jinne Lou

2016/03/22 03:19 URL 編集返信
No title
>内緒さん

本当にそうですね。

Jinne Lou

2016/03/26 04:46 URL 編集返信
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